映画

2008年7月14日 (月)

レズビアン&ゲイ映画祭

L&G映画祭『愛のジハード』を観た。
映画上映後監督とプロデューサーのQ&Aセッション。この監督とプロデューサー最高!彼自身もゲイ+ムスリムというアイデンティティーを持っているのだが、とにかくユーモアが最高。映画自体はシリアスなドキュメンタリーなんだが、ゲイの男性が自分のこどもたちと動物園に行くシーンでは、こどもたちだけならず、ペンギンの顔にもモザイクがかかっている。
なぜかというと、ムスリムであることとゲイであることの二重苦のようなケースばかりを扱うこの映画の中では、ゲイであるが上に死刑に怯え、難民申請中のイラン人たちなど顔を見せると祖国の家族に危険が及ぶというひとたちや、かつて結婚していた時のこどもたちの顔や、また編集中に次々に「やっぱり俺の顔を隠してくれ」という要請が相次いで、こんなにもたくさんの顔にモザイクをかけなければならない(=不自由な社会)ことに監督のフラストレーションが溜まったからだそうだ・・・。
Q&Aへも、ふたりともTシャツに短パン、サンダルというめちゃリラックスした格好で現れ、観客の写真を撮りまくったり、仕舞には観客席を背にして、通訳さんに写真を撮ってもらったりと、大はしゃぎ。会場の外で彼を見つけたので「映画すごくよかったよ!」と言って握手してもらったら名刺をくれた。どこまでも気さくなのだ!

ムスリム+ゲイであることについての葛藤については、彼のブログに詳しく載っている。「俺のブログに日本人からコメントがほしい!!」

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2008年7月12日 (土)

ナルニア国ものがたり

珍しくメジャー映画『ナルニア国物語第2章:カスピアン王子の角笛』を観に行く。なぜかというと、小学生時代一緒にナルニアを(もちろん本で)楽しんだともだちに何年か前再会して、前回『ライオンと魔女』を一緒に観に行ったので続きを観よう!ということになったのだ。
しかし、改めて観ると子供の頃は気づかなかった作品の宗教的背景や人種のバランスなんかが気になった。オープニングクレジットで「Walt Disney」と出てきた時点でちょっとげんなり・・(笑)したが、2時間半もある映像は退屈になるひまもなく終了。ディズニー自体には行きたいと思わないし、ディズニーキャラの出る映画も見たいと思わないけれど、こういう作品展開には学ぶことが多くあるのかも。
上映後ともだちと話していると、やっぱり子供の想像力は映画よりも本からのほうが自分独自の世界を作るのに役立つのだろうな〜と再確認した。イメージする力がつくっていうのは、凄いことだ。
ともだちはさらに「宮崎駿はナルニアが嫌いらしい」と教えてくれた。確かに、映画は特に勧善懲悪な部分が多く、宮崎駿の映画で観られるような自然との調和も語られていない。

なにはともあれ、「ファンタジーの世界」にいた小学生の頃と現在のわたしたちの違いも共通点(こっちのほうが多いのかな)もすべて話し合える友達がいることに感謝。しかし、じゅうぶん大人になってますます人生が楽しくなっているこの頃は、現実とファンタジーの境がなくなりつつある・・・!?私の場合、現実の中にファンタジーを見つけていく力(イメージする力)は、本で養ってきたのかも。

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2008年7月 5日 (土)

『Colossal Youth/Juventude em marcha』

渋谷のイメージフォーラムで映画を観る。
『Colossal Youth』
『ヴァンダの部屋』という映画を撮ったペドロ・コスタ監督の最新作。
決して明るいとは言えない画面から、登場人物たちの悲しみや諦めや
それでも生きていく可笑しさなんかがじわじわと残る一作。

登場人物はプロの俳優は一人もいず、すべて監督の友人たち。
ドキュメンタリーとフィクションいずれでもなく・・
日常生活の中で忘れてしまったいろいろな感情を思い起こさせる、
なんとなく懐かしい映画だった。
いいとも悪いともまた観たいともいえないけど、
観てよかったと思った映画。

観終わった後、渋谷宮益坂を下っていくと、車の喧噪、人々の声、体の動き、街の色、灯りが
すべてすべて鮮明で、脳裏に飛び込んでくるので驚いた。
人々のひとつひとつの動きや街の看板の色や文字や標識のデザインが、
何を意味しているのか、何を意図しようとしているのか、
すべての中に何かのメッセージを感じるようで、
ただ駅に向かって街を歩いているだけなのに、もの凄く濃い体験をしたようだった。

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2008年5月13日 (火)

『おいしいコーヒーの真実』試写会

「コーヒー」という言葉を聞くだけでも、あの独特のほろ苦い芳香とカップの中の黒い水面が脳裏に映し出される。それほどまでにコーヒーは私の生活に染み付いた飲み物だが、この映画の中ではそのカップの奥底に潜むコーヒー生産国から国際市場での取引までの様子を日の目に曝す。

世界のコーヒー市場を支配するのは、クラフト、ネスレ、P&G、サラ・リーの4つの多国籍企業だという。

繰り返される、先進国とコーヒー生産国の映像の対比と、コーヒー貿易に関連するアンフェアな数字の羅列がとても象徴的な映画だった。大手企業がコーヒー市場を支配し、石油に次ぐ世界第2位の国際商品にしているという事実には改めて、自分の飲むコーヒーの重さを思い知らされる。

コーヒーの全世界での1日あたりの消費量は約20億杯。
もし、その20億杯が、全部フェアトレードコーヒーになったら・・・!?
そのうちの一杯は、確実に私が決めているのだ。
自宅で飲むコーヒーならすぐに変えられる。
外出先で飲むのなら、ひとこと聞いてみればいいだけだ。
たった一言・・「フェアトレードコーヒーはありますか??」

なぜフェアトレードに変更する必要があるのか??と疑問を持っているひとにぜひおすすめの映画。

まだフェアトレードコーヒーを選んでないというひとに、
私のダントツおすすめコーヒーはやっぱりグラウベルのコーヒー♪
今の気分は、メキシコチアパス州のコーヒー豆。



映画『おいしいコーヒーの真実』

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2008年4月 8日 (火)

『珈琲時光』

また借りてしまった。
なんだかまた観てみたくなってしまって借りた。

『珈琲時光』
小津安二郎生誕100年のオマージュとして、台湾のホウ・シャオシェン監督が撮ったもの。
一青窈と浅野忠信主演で、舞台の核になる神保町は学生の頃よく行っていたこともあり、喫茶店でのシーンなど繰り返して観てしまう。
「喫茶エリカ」のマスターは亡くなってしまったけど、神保町は相変わらずあの空気感を持っていて行くととても落ち着く。
「カフェ」ではなく「喫茶店」が似合う街。
古書店の店主役の浅野忠信にエリカから「出前珈琲」が運ばれてくるシーンなどは、珈琲好き喫茶好きの私にはたまらない。

台湾の監督から観た「東京の風景」の美しさ、そして日常の移ろいなんかが
ただたんたんと、脚色なしに書かれていて、それが後を引く。

電車の音、台湾の音楽家の江文也の明るいピアノの音・・・
日常は、美しいな〜と思った。

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