2009年2月28日 (土)

「環境先進国スウェーデン」?

Photo173980_3『環境教育 善意の落とし穴』(田中優 著/大月書店)を読んだ。
いままで書いたものをまとめた本ということだったのだが、相変わらず、わかりやすくて、時々辛辣でつっこんだところまで語る、優さん節だった。以前に読んだ本やメルマガや、聞いた講演の中で繰り返し語られている事実だけれど、はじめて読むひとには衝撃的な内容になるに違いない。何よりも、彼の視点がいいと思う。
「環境教育には、常に二つの視点が必要だ。身近なところからはじめていく『虫の視線』と、もう一つは、自分のしていることが全体像のどこに位置しているのかを見る『鳥の視線』だ。全体がわかったとしても、何もしなければ解決しない。身近な一歩を踏み出すことは大切だが、それが目的化してしまっては何のためだかわからなくなる。」
これって、環境教育だけではなくて、広い意味で使える視点だけれど、『虫の視線』範囲内で満足しがちな私には、次の文は改めてハッとさせられる言葉だった。「もし地球温暖化を解決したいなら、原因をつかみ、大きいほうから順に解決策を示さなければ意味がない。」
この「大きいほう」というのは、例えば市民側が出しているゴミではなくて産業からのゴミだとか、「石油と軍需」であったりする。市民がいくらごみを減らしたところで、産業から出るゴミの比ではないので問題は全然解決しない。「石油と軍需」と環境問題は、もちろん密接に関係しているので、戦争利益がなくならない限り環境問題は解決しない。
私がいちばん気になるのは「石油と軍需」。ここには日本の銀行も荷担していることが書かれている。クラスター爆弾という、被害者の98%が非戦闘員(うち27%がこども)といわれている爆弾を製造している軍需企業に融資しているのだそうだ。
「ロッキードマーチンやレイセオン、タレスといったクラスター爆弾の製造で儲けている軍需企業に、日本の銀行が多額の融資をしているのだ。みずほ銀行、三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行などが、じつに3000億円近くを融資している。つまり私たちの貯金の『おかげ』で、世界のたくさんの子どもたちを殺すことができていたのだ。」このことについては過去の記事にも少し書いたけれど、改めて胸が痛む。

スウェーデンでも武器を製造して、輸出している。これは「環境先進国」としてモデルになる国で起きているもうひとつの事実だ。一方ではきちんとした政策を持ちながら、一方では戦争に荷担している。以前住んでいた地域には大きな武器工場があった。Saab Bofors Dynamics。 スウェーデンは、戦争をしている国には武器を輸出してはいけないという法律があるはずだけれど、なぜかイラクと戦争していたアメリカに輸出している。米兵によってイラクで、どんな風にこの工場で製造された武器AT-4が使われているのかここで見ることができる。ここは決して「理想の国」ではない。田中優さんの表現で言う「大きいほう」の解決策がない。なぜ武器輸出国という事実はあまり語られずに「環境先進国」というイメージばかりが先走っているのか、その意図はなんなのか、その事実を知っても見習うべき政策なのか、できるだけ多角的に見て、メディアに惑わされない目を持ちたいと思う。

そして、日本からこの本を送ってくれた両親に大感謝

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2009年1月12日 (月)

ノルウェイの森

冬休みの間、旅には必ず持っていく本を「重いから」と珍しく持っていかなかった。こちらの本には、日本の文庫本みたいな携帯サイズがあまりない。「文庫本」という名前がついていても、持ち歩くのにはちょっと・・というサイズ。でも、2週間ちょっとの旅が終わりに近づいてくる頃には「あーーなんか本読みターイ」・・・というわけで、ストックホルムに到着したところで、Pocket SHOPへ。村上春樹のものが何冊かあったけれど、その中で、なんとなく『ノルウェイの森』を購入。スウェーデン語で日本の作品を読むというのも面白く、何よりももう一回読んでいるので、読み終わって友達と感想を話していたら内容を勘違いしていた、という悲しいこともないのが嬉しい村上春樹は、スウェーデンでも結構ポピュラーな作家。本、久しぶりに読んだらハマってしまい、バスを乗り過ごした・・。

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2008年11月14日 (金)

暖炉の前の朗読会

今日は雨模様。「朝散歩」に出掛けようと外に出ると、「さ、さむーい」、でも雪ではないからまだ気温はプラスなんだ・・と思う。朝日が見られないのは残念だけど、ザ・スカンジナビアな感じの鉛色の空と森を満喫。


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底冷えのするこんな日は、屋内でぬくぬくと温かいものを飲む。ちょうど、スウェーデン語のコースで、ド分厚い本の課題が出ていたのでゆっくりと読もうかな。まずは日本から持って来たうこん茶で体をあたためて、2杯目はフェアトレードコーヒー


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いつ読み終わるの、この辞書のような本・・??しかも、3部作らしい・・。


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昨日の夜は、作家コースの生徒たちがbiskopsköketと呼ばれている3〜400年前の建物の中で朗読会を行った。これは、月に一回ある定期的なもので、たくさんの作家を産み出しているこの学校ならではの行事・・。暖炉の前でひとりひとり自分の詩/散文/小説などを読み上げるので、ぱちぱちとはぜる白樺の薪の音と静かな炎を見つめながら、文学の世界に浸れる贅沢な時間結構みんな赤裸裸な描写をするので、聴衆と作家の緊迫した空気も楽しめる。6人ずつ朗読して、あいだの休憩時間には珈琲やサンドイッチなど夜のfika。昨日はそのfikaの時間に、作家コースの友人を訪ねてきたという東京在住のデンマーク人ジャーナリスト、トーマスさんを紹介されて、もの凄く日本語が達者なそのトーマスさんと喋りまくった。あ〜らくちん。


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(建物画像:学校のホームページより)

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2008年10月20日 (月)

日本語

先週金曜日から、前々からリクエストがあったので小〜中学生の女の子たちに日本語を教えはじめた。
彼女たちは、日本の音楽や漫画が大好き。ここの小さな図書館でさえ、漫画を貸し出しているらしく、好きな本を持って来て、とお願いしたら「らんま1/2」「ドラゴンボール」「コナン」とか・・
スウェーデン語になっているものもあるけど、新しい漫画は英語。英語で読んでるんだ!?と聞いたら、うん、特に問題ないよ・・と答えた。もちろん私なんかよりずっと日本の漫画に詳しいのだ。まさか、日本の漫画のストーリーをスウェーデン人の女の子たちに説明してもらうことになるなんて・・

しかし、小学生とはいっても日本の高校生くらいに見える子もいたり・・やっぱり大人っぽいな彼女たちの好きなギルガメッシュの影響か、まっ黒いアイメイク、赤いネイル、髪は薄いパープル。。そういえば、街にもこういう子、普通にいたな。中学生になったら、日本の学校に交換留学で行きたいといっていたけれど・・こんな格好で日本の小学校に行ったらおもしろいことになりそうだな・・
こんな、おとな小学生たちとの交流、楽しみだな〜

写真はちょーナチュラルなスウェーデンの大人たち(クラスメイトたち)・・

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2008年9月17日 (水)

作家たち

この学校のコースは、私にとってどれもとても魅力的で植物療法の他にも興味があるものがいっぱいなのだが、その中でも特に「作家」コースや「ドキュメンタリーフィルム」コースは植物療法のコース修了後に行きたいくらいだ。今日も、学校で普通に歩いているちょっと個性的な容姿(髪を白く染めていて、「ベトナム」と大きく書かれた黒いジャケットを来ていた)の女性とたまたま言葉を交わす機会があって話していたら、彼女は作家だった。哲学的な詩を書いているという。先週末にも、「作家たちの会議」があり卒業生たちが集まったり、なかなか刺激的な環境。

図書館には、卒業生(今は作家)の作品がひとつのテーブルに所狭しと並べられている。1年ではとても読み切れないけど、ひとつひとつ少しずつ読んでみようかな・・・はー、なんて贅沢なんだ・・

そして、今日のヤンネの授業は薬草の栽培方法。ちゃんとハーブを栽培したことがない私にとって、とても有意義な時間になった。この授業、春にもう一回実践を兼ねてやってほしいな。今日の「ハーブ イン フォーカス」はフェヌグリーク。薬用としは馴染みのないハーブなので、とても新鮮。このハーブはここのハーブガーデンでは栽培できないので輸入するのだが、まだ荷物が学校に届いていないので、フェヌグリークの試飲は後日に延期。あーいつか自分のハーブガーデンが欲しいな〜そして、ハーブをたくさんストックして調合もできる広いキッチンも

午後のfikaの後は、陶芸の続きでマグを作った。これでハーブティーを飲む日を夢見て・・

さて、今週末はヨーロッパ社会フォーラムがあるので、マルメに行く予定。楽しみ〜〜〜ちゃんと体力残しておかなきゃ。

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2008年1月24日 (木)

天文手帳

22日の満月は、雲のうしろに隠れてなかなか姿をはっきりと
現してはくれなかったけど、しっかりと存在を感じた。

年末、本屋で欲しい本を探しているとき、
こんな手帳を見つけて買ってしまった。

天文手帳。

薄っぺらい表紙をはがすと
一角獣が出てきて、

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さらに表紙をめくると
ミニミニ星座早見盤がついている。

日々の欄には、
「ペルセウス座β星アルゴルが極小」
とかって書いてある。
なんのこっちゃ、と意味はわからずも
広大な宇宙に想いを馳せると、なんだかわくわくしてしまう。
ただ、手帳としての役目は全く果たしていないので
月のリズムに合わせた自分の体調や心の状態なんかを
書いてみようかな。

冬が寒くて良いことは、
星が凄く奇麗に見えること。
今晩は晴れますかね〜♪

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2008年1月11日 (金)

おカネで世界を変える30の方法

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田中優+A SEED JAPAN エコ貯金プロジェクト(編)


田中優さん編集本の最新刊。
おカネのしくみがわかりやすく語られていて、いまわたしたちが預金したり、
ものを買うことによっていかに簡単に戦争に荷担しているのかがよくわかる。
この本のいいところは、とにかく現実的でわかりやすいこと。
とっても簡単にいってしまうと、おカネがいまの世の中を動かしているなら、
その同じおカネの流れを変えることによって世の中よくしていこう、という内容の本。

私はこれからじっくり読む予定♪

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